作品を流れているのは、透き通った空気と、自由で透明感あふれる軽やかな時間。柔らかで繊細なタッチを目で追えば……。見たこともない美しい世界なのに、どこか懐かしい……。見ている者を、絵の一部にしてしまう、やすらぎを描ききるアーティスト、ミッシェル・バテュ

ミッシェル・バテュ

1946年:

10月、フランス・パリに生まれる。
高校時代から本格的に絵画のレッスンを受け、1964年パリ国立美術学校へ入学。'69年には、造形美術国家免状取得。 その後1971年、パリ市よりカーサ・ベラスケス賞を受賞。(この受賞により、スペインのマドリッドに１年間奨学生として滞在。)

1974年:

カメラマンの夫と結婚。
モチーフを求め、共に世界各国を旅しながら作品制作を始める。

1985年:

フランス芸術家協会絵画部長に選ばれる。

1986年:

フランス芸術家協会のサロンで栄誉賞受賞。
これにより、'69年、'71年、'86年の3タイトルでフランス芸術界の登竜門と呼ばれるものは全て制覇となった。

1988年:

フランス造形美術展において絵画部門グランプリ受賞。

1996年:

国際芸術家協会サロンに出展し、「フランコ・アメリカン賞」受賞。
この年から日本での本格的な作品発表を始める。

1999年

フランス芸術家協会の会員及び審査員に選出される。

2001年:

フランス文化功労賞ヴェルメイユ勲章を受章。

2002年:

フランス芸術家協会より'99年に引き続き絵画部門の会員及び審査員に再選出される。

2002年:

国民美術家協会のサロン(ルーブル美術館内のカルーゼル・ドゥ・ルーブルで開かれたサロン)で栄誉賞を受賞し、また、同協会の会員に選出される。

2003年:

フランス国防省海軍公認画家に選出される

▲

海・空・森・植物・湖・多種の動物、これらすべてが、宇宙・生命・自由・自然・美しさを表す語であり、 想像や画家としての腕前を豊かにしてくれるものでもあります。
私は、まだ見た事の無い景色に遭遇することで感嘆させられ、 着想の源となり、新しい色使いの収穫となります。それぞれの場所が異なるパレットなのです

• 

  空・海・大地

  空や海、大地は私にとってなくてはならないもの、酸素に値するものなのです。もしも窓の無い小さな部屋に閉じ込められたら、耐えることができません。それらは私の人生において、“自由”に匹敵する、必要不可欠なものなのです。

• 

  建物

  自己の構築のシンボルでありバランスのシンボルであるモチーフとして建物を描きます。

• 

  壁・自転車

  壁には“自由でない”ことの意味があります。そしてその壁を抜けた先の空間に描いたモチーフでさらに果てしない可能性を広げています。

• 

  動物・植物・熱帯・サバンナ

  熱帯に生息するヤシの木は遠い夢のシンボル。果物は感覚的な欲望及び豊かな自然のシンボルです。